柴田有希佳さんは、石川県無形文化財保持者の九谷色絵作家である山田義明氏の写実と色絵の余白に魅了され、その門を叩き、山田先生に師事しながらご自身の制作活動をされています。
柴田さんは分業制の多い九谷焼には珍しく、自ら素地を成形し、上絵を描きます。そうすることで彼女が描きたい上絵の絵柄に合わせた素地の形を追求し、精微でありながらも情緒的な絵を描くことが可能となるのです。
絵柄は木草花・魚・昆虫など、九谷の自然を写実表現力と余白で描き、お人柄が忍ばれる優しい色合いで表現された世界観は秀逸です。
今展ではこれから訪れる春を描いたうつわや茶道具、雛人形など、そしてまた日本の素晴らしい四季を描いた作品たちをご高覧いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期
2024年2月17日(土)−2月22日(木)12:00−18:00
*初日17日は茶話会のため13:00開廊
*最終日のみ17:00迄
作家在廊:17日、18日