木地作りから仕上げまで、全行程をすべてご自身で制作される八代淳子さん。漆を塗る前の木地をつくるのは木地師、それを塗るのは塗り師と分業されている伝統ある漆の世界ではかなり例外的な存在です。自分でつくる木地には、技術的に足りないところがあってもイメージを形にできる自由度があると語る八代さんの作品には、確かにフォルムと仕上げの一体感なしでは語れない魅力があります。仕上げのテクスチャーはデザインの一部として考えているという八代さんは、多くの技法を取り入れ、また組み合わせることで、スタイリッシュでありながら漆の特性が生かされた現代の漆器を創りあげているのです。今展ではDMの素敵な花器をはじめ、上質な日常を感じさせる漆器、また寺田美術らしく茶箱やそれに合わせた茶筅筒と茶巾筒など、モダンでシックな茶道具もご用意いただいております。ぜひお手に取ってご高覧いただけましたら幸いです。

寺田ひと美

会期:2023年1月21日(土)~1月26日(木)
12時~18時
※初日13:00から開廊、最終日17:00にて閉廊
作家在廊日:21日(土)
状況により入場制限を行う場合があります。

茶話会

2023/1/21(土)11:00~1時間半ほど
参加費用:5,000円 メールまたはお電話にてご予約を承ります。
作家を囲んで薄茶・和菓子をお出し致します

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