「説明的な形を細かく作らない。形を必要最小限に抑え、観る方に想像していただけるものを作りたい。」と沢田英男さんは語ります。
それは作者の概念や思いをできるだけ削ぎ落とし、木片の持つ素材の美しさを引き出してあげること。
自然に寄り添うことで静かな緊張が生み出されます。
沢田さんの作品は人の形をしているけれど、腕がなかったり、膝から下がなかったり。
そもそも脚は一、二本の鉄の軸で台座に固定されているだけです。形がシンプルであればあるほど、 ほんのちょっとの削りや彫り、像の傾きで、私たちは気配や仕草を感じ、一通りではない物語を紡ぐのです。
そんなかたわらにそっと置いておきたくなるような作品の数々を、寺田美術の光溢れる空間にてご高覧いただけましたら幸いです。

寺田ひと美

会期:2022年12月3日(土)~12月8日(木)
作家在廊日:未定
12時~18時 / 最終日は17:00まで
※状況により入場制限を行う場合があります。
※展示会期間中は無休となります。

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