様々な手法に挑戦されてきた吉田直嗣さんですが、寺田美術での3回目の個展のテーマはズバリ原点に挑むです。形の美しさと手の中での収まりの良さを兼ね備えた器を作り出し、白のものは真っ白な磁器土に長石単味でしっかり焼き、黒のものはハケで塗ってそのまま焼き、低い温度で仕上げるというかたちです。それぞれシンプルな形ですが白くて硬い、黒くて柔らかいという対照的な造形の対比を魅せてくれます。吉田さんの茶碗は、上質な日常使いのうつわや花器と同様に暮らしを豊かに愉しむためのもの。彼のそんな声が聞こえてくるような今展を、ぜひ寺田美術にてご高覧いただけましたら幸いです。

寺田ひと美

会期:2022年10月15日(土)~10月20日(木)
作家在廊:15日(土)
12時~18時 / 最終日は17:00まで
※状況により入場制限を行う場合があります。

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