村上躍さんは、すべての作品を自らの手で土を捏ね、成形するという「手捻り」の手法で造りあげます。己れの掌の感覚だけで、多種多様なフォルムや機能を持ったうつわを創りだす、躍さんの感性と技術には毎回驚かされます。
躍さんが一番に大切にされていることは、道具としてきちんとした機能を備えていることですが、その機能美に留まらない、躍さんのうつわを持った時に感じる温かさや素朴さなど、言葉で表すことが難しい雰囲気の好ましさは、手捻りと言う私達の想像を越える時間とプロセスによって生み出されています。今展は、躍さんの思いのままに造りたいものをコンセプトにしています。
寺田美術の自然光溢れる空間で、掌から生み出された様々な作品に触れ、込められた思いを感じていただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2022年4月23日(土)~4月28日(木)
12時~18時 / 最終日は17時まで
作家在廊:4/23
※状況により入場制限を行う場合がございます。