安齋賢太さんの作品は陶胎漆器に似た手法で作られます。土の結晶化が始まり焼き締まる直前の生地の上に土に糊剤として漆を入れたものを塗って磨くという作業を8~10回繰り返し、最後にそれを焼きつけて少し磨きます。途方もなく手間のかかる作業を繰り返し約1ヶ月の時を要して、他の素材にはない存在感や独特な雰囲気を持つ - 手に取って触りたくなるような魅力を持った作品が生み出されるのです。今展では花器はもちろん椀のような器、蓋物など様々な作品をご用意しております。安齋さんオリジナルの表現方法で作りあげられた黒の世界を、寺田美術の自然光溢れる空間で、その独特なテクスチャーに触れ、感じていただけましたら幸いです。

会期:2022年4月2日(土)~4月7日(木)
12時~18時 / 最終日は17時まで
※状況により入場制限を行う場合がございます。

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