田淵太郎さんは、電気もガスもあり、きれいな土もあって、白いものを焼くのが難しくなくなった今、敢えて穴窯でサヤを使わず白磁を焼きます。窯の中の炎や降り注ぐ灰によって、白磁の表面が変化し、表情豊かな窯変白磁を生み出すのです。その様々な表情ー景色こそが、彼の作品の見どころと言えるでしょう。
狙って取りに行くけれども、決して狙い通りにはならない。まさに作為と無作為の境界線に彼の作品はあります。唯一無二のものを作りたいと願う田淵さん。 今展では大きな作品を出してくださる予定です。もちろん茶碗や蓋物、器など、まさに魂のこもった作品たちを、ぜひ寺田美術にてご高覧いただけましたら幸いです。

寺田ひと美

会期:2021年5月15日(土)~5月21日(金)
12時~18時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日:15日
※状況により入場制限を行う場合がございます。

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