佃眞吾さんの選ぶ木が好きです。
自然の中で永い時を経て一本一本異なる表情を持つ木を素材として生み出される木工作品。
佃さんの仕事は、このような大木を一本仕入れるところから始まります。それは材を見極め、材を生かすという経験と創造性が必要な作業であり、佃さんの匠の根幹でもあります。
一本の木と向き合い、出逢った後に木を彫り削る「刳物」の技術と木材を組み継ぐ「京指物」の技術を駆使しつつ、佃眞吾という一人間のフィルターを通して、緻密でありながら大らかという、相反する魅力を備えた作品が私たちの目の前に現れます。
今回の展示でも木目や木味を生かした素敵な作品をご用意くださっています。お運びいただきご高覧いただけましたら幸いです。

会期:2021年3月20日(土)~3月26日(金)
12時~18時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日:20日(土)
※状況により入場制限を行う場合がございます。

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