柔らかな曲線と鋭いエッジの効いたラインを、巧みに導いて生み出される白磁の作品。丹羽シゲユキさんの作品には白い可憐な花がほころびかけるような儚さと瑞々しい生命力に溢れています。花びらが折り重なり生まれる陰影は息を呑むほど美しく、どの作品をとってもその圧倒的な造形力に魅せられます。「削り出し」という技法で制作された磁器の焼締め。板状の 磁土を立ち上げ、特殊なカッターで造形した後表面を磨き上げていきます。しっとりとした質感を保ちながら、シミがつきにくい仕上げになっていることで、彫刻のようでありながら機能性をも兼ね備えているのです。
今展では丹羽さんらしいオブジェのような器や酒器、そして茶碗や茶器、水指などの茶道具もご用意いただいております。ぜひ寺田美術の自然光のもと、ご高覧いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期
2024年12月7日(土)−12月12日(木)12:00−18:00
*最終日のみ17:00迄
作家在廊:7日、8日 12:00−15:00