岩佐昌昭さんは備前、信楽で8年ほど修行をした後、島根県出雲市にて独立し工房を構えます。作風の異なる2つの窯で修行をしたことは、後に岩佐さんが独自の作風を確立するための下地になったように思われるのです。
現在は修行時代に出会った陶器に漆を用いた「陶胎漆器」を中心に精力的に制作活動をされています。銀彩シリーズは陶器を焼成後に漆を塗り銀箔を貼り付け、その後更に窯で焼き付ける事で独特な風合いが生まれます。
また色漆を使った鉄彩シリーズは、経年変化のように深い味わいがあります。どちらもコアなこだわりが随所に見られ、私たちを楽しませてくださいます。今展では、花入、茶道具や鉄彩の陶板、そしてシンプルですが格好いい日常の器などをご紹介させていただきます。ぜひ会場にてご高覧いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期
2024年11月16日(土)−11月21日(木)12:00−18:00
*最終日のみ17:00迄
作家在廊:16日、17日