森本仁さんは陶芸家の父のもと岡山県備前市に生まれました。大学で彫刻を学び、美濃での陶芸の修行を経たことで、備前焼という枠の外から見た時、伝統があるがゆえの不自由さを感じる一方、備前土を用いることの潜在的な大きな可能性に確信を持ったのです。彼の作品は登窯で焼成する備前焼のほか、備前土を灯油窯で白く焼き締めたオリジナルの白花、灰釉、黒釉、黄瀬戸など、素材の特徴を生かしながら現代の生活に馴染む洗練された作品を制作しています。
野山の花を生け、茶に親しみ、自然を慈しむ丁寧な暮らしを通して、伝統工芸としての備前焼を彫刻的な視点から現代の生活空間でどう生かすことができるのかと探究を重ねる森本さんの作品を、ぜひ会場にてご高覧いだけましたら幸いです。

寺田ひと美

会期
2025年10月11日(土)ー10月16日(木)12:00ー18:00
*最終日のみ17:00まで
作家在廊:11日

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