オブジェなのか?うつわなのか?長野さんの展示会のたびに沸き起こる楽しい疑問ですが、今回はさらなる期待と感動でこの疑問が投げかけられております。長野史子さんは、溶けたガラスを竿に巻きつけて膨らませるブロウと型にガラスの粉を詰めて窯で溶かすキルンワークという二つの技法を駆使して、表情豊かな作品を制作されます。水のような変幻自在な美しさを持つガラスは、冷たくも熱くも、固くも滑らかにもなります。光を通して存在を知り、その長野さんの作品は雪や氷、月や空など詩情豊かな存在に例えられます。今展では長野さんの定番のうつわに加え、オブジェのようなうつわ、そしてオブジェや壁掛けのアート作品なども数多くご用意いただきます。まさに寺田美術のコンセプトにぴったりなボーダーレスな素晴らしい作品たちを、寺田美術の光溢れる空間にてご高覧いただけましたら幸いです。

寺田ひと美

会期:2022年6月18日(土)~6月23日(木)
12時~18時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日:18日, 19日

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