新里明士さんは、多治見市陶磁器意匠研究所で陶芸を学ばれました。現在も多治見を拠点としながら、国内外で数多くの展覧会に出展し活躍されています。ろくろで形成した白磁の生地に穴を開け、穴の部分に透明の釉薬をかけて焼成することで光を透過した文様が浮かび上がる「蛍手」と呼ばれる技法を独自に進化させ代表作といえる「光器」を生み出しました。その現代的なデザインは、用途のある作品というものに留まらず、白磁ならではの美しい精緻さを存分に引き出したアートと言えます。数々の賞を受賞されている新里氏ですが、今年は陶磁協会賞を受賞され、さらなる飛躍が期待されます。今展では茶碗、茶器、水指など茶道具に真正面から取り組まれており、見応えのある展示となっております。日常を彩るうつわとともに、寺田美術の自然光のもとご高覧いただけましたら幸いです。


会期:2021年12月11日(土)~12月17日(金)
12時~18時 / 初日は13時より開廊 / 最終日は17時まで
作家在廊日: 11,12,17日
※状況により入場制限を行う場合がございます。

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