初期伊万里をこよなく愛し、古いものをお手本としながらも、表面的な写しや模倣に留まらずその内面にまで踏み込み独自の世界観で白磁や染付けのうつわを制作される浜野まゆみさん。一度は途絶えた「糸切形成」を復活させ、高台の美しさは小さな作品にまで及びます。東京藝大で漆芸を学んだ八代淳子さんは、漆を塗る以前の木地の段階から一貫してご自身で手がけます。技術的には足りないところがあっても、自分の作りたいものとの微差を埋めたい、イメージを大事にしたいと挑んでいます。お二人とも伝統的な技法を用いながらも、今に生きる空気を感じます。ご自身のこだわりを作品に落とし込み、独特の雰囲気を作りだされているお二人の作品が組み合わさることで、どんな世界が表現されるのか。ぜひ寺田美術の空間にて、ご高覧いただけましたら幸いです。

寺田ひと美

会期:2021年10月16日(土)~10月22日(金)
12時~18時 / 会期中無休 / 最終日のみ17時まで
作家在廊日:16, 17日(八代)/未定(浜野)
※状況により入場制限を行う場合がございます。

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