
昆虫の構造や造形に着想を得て作品を制作する堀貴春さん。作品は全て鋳込み技法で制作しています。幼い頃から虫が好きで、中でも虫の進化で生まれる造形に美しさを感じ、彼らからもらった感動や説明の要らない「美」を表現したいと願っています。現在は通年温度管理をした昆虫専用の部屋があり、幼少期から現在までの飼育・観察で得た膨大な知識を基に未来の昆虫をテーマに作品を作っています。
漆芸技法を用いた平面表現を主題とする豊海健太さんは、卵殻技法、玉虫装飾、螺鈿、蒔絵といった加飾を主としていますが、近年はタマムシの羽根を使用した作品を制作しています。タマムシの羽根は法隆寺所蔵の玉虫厨子でも使用されており、この伝統ある素材と技術を現代のスタイルに落とし込み、豊海健太独自の世界観を表現します。現在金沢21世紀美術館の「コレクション展」にて作品を展示中です。
テーマと素材という違いはありますが、お二人の共通項は虫であります。まさに自然の生命力の美しさに魅せられたお二人の素晴らしい作品たち、またコラボレーションによって生まれる唯一無二の世界観を会場にてご高覧いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期
2025年8月2日(土)−8月7日(木)12:00−18:00
*最終日のみ 17:00 まで
作家在廊:
豊海健太:8/2, 3
堀貴春 :8/2, 3, 7(7日のみ15:00−)