美大卒業後、デザイン事務所勤務を経て、木工の訓練校で学ばれた羽生野亜さん。一人で作る、一人だからできる仕事に憧れ、木工家の道を歩み始めたのです。日々木と対話し思考錯誤の末に辿り着いた、風化し朽ちた流木のような木肌を新しい材で作り出す作風は、他に類を見ない彼独自の技法によるものです。「木との対話」を常に大切にしてきた羽生さん。近年の作品はますますその「対話」が重要であり、不可欠な作品が多く見受けられます。それは木との対話から生まれる壁掛けであり、穴のあいた木(節木)でつくる器で、どちらも途方もなく時間のかかる仕事です。
今展ではそんなアート感溢れる作品や、鉄と木でできているつい立て、寺田美術のオーダーから生まれた立礼卓もご用意いただいております。ぜひ会場にてご高覧いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期
2025年6月21日(土)−6月26日(木)12:00−18:00
*最終日のみ 17:00 まで
作家在廊：6月21日