
今展では、伝統を守る一方で多様な変化を受け入れながら、私たちを魅了してやまない 九谷焼の若手作家三人をご紹介させていただきます。
エキゾチックでありながら、柔らかい和の趣きを湛えつつ絶妙なバランスの器を生み出す西野美香さん。彼女の作品は色絵と金彩が精緻に描かれ、物語のような作品の世界に引き込まれていきます。
早助千晴さんの作品は緻密で繊細な美しいラインと、ふんわりと優しいロマンチックなブルーの色彩が特徴です。神秘的かつどこか異国情緒漂う彼女の世界観には、和と洋の微妙な バランスをコントロールする抜群のセンスを感じます。
架谷庸子さんは、赤絵細描の第一人者である福島武山氏の弟子であり、若手の赤絵作家として高く評価されています。その線は確かな筆致で描かれ、伝統的な小紋の中に現代的な感覚のデザインやモチーフを取り入れて、遊び心のある作品が魅力的です。
これからが益々楽しみな三人の作品を、 ぜひ寺田美術にてご高覧いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期
2025年2月22日(土)−2月27日(木)12:00−18:00
*最終日のみ17:00閉廊
作家在廊:西野 22日/早助 23日/架谷 24日
今展での販売につきましては、抽選(作家により一部)とさせていただきます。
早助千春/全作品抽選
西野美香・架谷庸子/一部抽選