今回の展示会は漆芸作家の浅野絵莉さんと木漆工芸家の泉健太郎さんの二人展となります。 浅野さんの彫漆は、まるでそこに絵が描かれているかのような色彩の美しさと彫刻のような滑らかなラインで魅せてくれます。漆という少々重い素材でありながら一瞬を切り取る写真のような軽やかさがあります。
泉さんは木地から一貫して手がけ、卵殻象嵌・螺鈿など繊細で手間のかかるお仕事をされています。卵殻細工の魅力は、崩れそうになる一瞬を留めている罅であり、見た目の脆さに反して実は非常に硬い素材であることです。
まったく異なる技法で木と漆にアプローチされているお二人の作品を御高覧いただけると幸いです。

寺田ひと美

会期:2020年11月27日(金)~12月3日(木)
12時~19時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日:27日(金)
※状況により入場制限を行う場合がございます。

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