木という素材が持つ質感やそのニュアンスを新しい感覚で表現する羽生さんのデザイン性は驚くほど高い。無垢の木を扱い、エッジを効かせた鉄という異素材を自在に組み合わせる独自の技法で作られる作品には気配と呼ぶような空気感が漂っている。工房を訪れた時に印象的であったのは木の声に耳を傾け、それに寄り添う羽生さんの真摯な姿勢であった。彼の作品に魅せられて止まない。 会期:2019年10月18日(金)~10月24日(木) 12時~19時期間中無休 / 最終日のみ17時まで在廊日:18日(金) 寺田美術アンティーク展 前の記事 藤田佳三 陶展 次の記事