2020年に長野県茅野市に拠点を移した村上躍さんは、自然豊かなこの地で制作をされています。お話しすると知的で論理的な躍さんは、一見するとクールな物書きか哲学者のよう。でもその作品は緻密なラインを思わせるフォルムの美しさのなかに、手取りの良い柔らかさと暖かさが存在するのです。それは躍さんが手捻りという手法にこだわってきたからこそ生まれる、手触りと言えます。私たち茶人もこの手触りをとても大切にいたします。手取りがいい茶碗には両掌にすっぽり収まるような感覚、これがとても大切なのです。イメージされた緻密なラインと手の感覚と技術から生まれる手触りによって、あの魅力的な躍さんだけの世界観が作られるのです。今展では、自然な風合いの器や花器とともに魅力的な碗もご用意いただいております。ぜひ寺田美術にてご高覧いただけましたら幸いです。

寺田ひと美

会期
2026年2月14日(土)ー2月19日(木)12:00ー18:00
*最終日のみ17:00まで
作家在廊: 14日

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