岸野承さんの作品を初めて拝見した時、心が震えるのを感じました。その展示会では流木が多く使われていましたが、「これは流れついたその姿が素敵だから、ほとんど彫ってないんですよねぇ。」と、優しい笑顔の承さんがとても印象的でした。古材や流木、石のかたちを生かしながら、人の心に寄り添う作品を生み出す岸野承さん。それは若き日にジャコメッティに共鳴、存在の部分や輪郭を打ち消し、真髄だけが残る彫刻に影響される一方、禅寺に通い仏教や禅の経験をした彼だからこそ、行き着くことのできた岸野さんの造形であり、世界観なのではないでしょうか。岸野さんはあるモノではなく、ない方の空間を意識すると言います。空間を削り出すというか、存在しないところに存在をさせていく。だからこそ流木の姿そのままに、仏様を感じさせることができるのでしょう。今展では暗闇の中に光を感じさせる作品とともに、寺田美術の空間を生かしたインスタレーションもお楽しみいただけましたら幸いです。
会期:9月9日(土)~ 9月14日(木) 12:00~18:00 / 最終日のみ 17:00まで
作家在廊:全日
詳しくは、お電話・メールにてお気軽にお問い合わせください。
TEL:03-6427-6522 E-mail:teradabijyutsu@gmail.com
林友加さんは現在志野焼を中心に、岐阜県土岐市に工房を構え精力的に制作活動をされています。若い頃東京で就職しましたが、自分の生業ではないと感じ通い始めた陶芸教室。さらに道を突き詰めたいと帰郷して学んだ土岐市立陶磁試験場。それから10年白磁と向き合い、さらなる新しい作品をと考え至ったのがピンクやグレーが織りなす表情豊かな志野です。比較的大ぶりで男性的なイメージが強い志野の茶碗も、彼女の手にかかるとモダンでスタイリッシュな志野となります。女性が日常にも使いたいと感じる器や、手に取りやすい茶碗や香合。友加さんは新しい志野を確立しつつあるのです。最近では優しい色合いだけでく、黒やグレーを基調とした強くて格好いい色調のものなどへも作域を広げています。今展では日常に使いやすい器をはじめ、茶碗などの茶道具、オブジェなどのアートな作品までご用意いだいております。ぜひ寺田美術にて、ご高覧いただけましたら幸いです。
会期:9月23日(土)~ 9月28日(木) 12:00~18:00 / 最終日のみ 17:00まで
作家在廊:23(土), 24(日), 25(月), 26(火)
詳しくは、お電話・メールにてお気軽にお問い合わせください。
TEL:03-6427-6522 E-mail:teradabijyutsu@gmail.com
今展では素敵な三人の茶陶の作家さんをご紹介させていただきます。島根県出雲市にて作陶されている岩佐昌昭さんは、釉薬を施した焼き物の他に、陶器に漆を使った陶胎漆器の制作も行なっています。陶胎漆器に銀箔を使用した作品は静かな佇まいの中にも力強さが感じられます。後関裕士さんは備前で修行された後、現在は茨城県常陸大宮市桧山にて制作をされています。穴窯焼成による焼き締め陶器の黒や青の美しい色は塗り土(化粧)による効果で生じます。「土つくりや薪つくりは丁寧に行なっています。」とおっしゃるように、火によってもたらされる無作為の力を真摯に受け止める様が感じられる作品です。星野友幸さんは、陶土、磁土、釉薬をピンクの顔料で着色した作品を制作されています。ピンクは自身の人間性、内面を象徴する大事な色と考え、ピンクと無彩色のグレーを合わせ、其々4種類ほどの顔料をブレンドして発色させています。また練り継ぎ、糖衣、苺乳、紅引など伝統的な技法をご自身で組み合わせたり、アレンジしたりと様々な工夫を重ねて星野さんならではの世界観を作りあげて来ました。三人とも確固たる技術を磨き、鍛錬しつつも、ご自身なりの感性を活かした作品作りをされています。今展ではこれからの季節に相応しい茶碗、茶器、水指、花入などをご用意いただきました。もちろん素敵なうつわもございますので、ご高覧いただけましたら幸いです。
会期:8月26日(土)~ 8月31日(木) 12:00~18:00 / 最終日のみ 17:00まで
作家在廊:岩佐 26日(土),27日(日)/ 後関 26日(土),27日(日),28日(月)/ 星野 26日(土),27日(日)
詳しくは、お電話・メールにてお気軽にお問い合わせください。
TEL:03-6427-6522 E-mail:teradabijyutsu@gmail.com
陶芸作家澤谷由子さんの作品は、アラベスクのような繊細な模様の連なりが印象的です。その魔術的とも言える美しい加飾は、イッチンという道具を使って泥漿や釉薬を盛り上げていく「筒描き」で施されます。澤谷さんの作品の特徴のひとつが、その模様の繊細さだとすれば、もうひとつの特徴は色彩の細かなグラデーションにあります。澤谷さんの使うイッチンの色見本は10色ほどの色に対して40数種類の濃淡からなり、ほんの少しの濃淡の違いを組み合わせた色調は絵画のように雄弁です。生地から形成、加飾、焼成までのすべてをご自身で行い、糸を紡いでいくような繊細な模様と複雑で奥行きのある色使いで描く世界は、夢のような美しさをたたえています。今展では玉盃や酒器などの小さい作品から、茶碗や茶器などの寺田美術らしい作品までご用意いただいております。ぜひ会場にてご高覧いただけましたら幸いです。
7/15(土)~7/19(水) 12:00~18:00
作家在廊:15日(土), 16日(日) / 最終日のみ 17:00まで
※抽選応募方法
お申し込み希望の方には、澤谷由子さんの展示会にて7月15日(土)、16日(日)に応募用紙をお配りいたします。ご希望作品の番号を応募用紙にご記入の上ご提出ください。16日(日)18時に締め切り後、抽選をいたします。発表は当選者様にのみご連絡させていただきますので、当選された方は18日(火)13時迄にお振込みください。ご入金確認が取れない場合には、次の方を当選とさせていただきます。詳細は店頭にてご説明させていただきます。
田淵太郎さんの作品の特徴は、端的に表現すると白磁であるけれど白くない、ということです。それは薪窯の中で強い炎を受け、灰を被り、釉薬とともに窯変することによって引き起こされます。白磁の持つ清澄な緊張感と炎によって生み出される熱く激しい表情が相まって、一つ一つまったく異なる見どころを持った唯一無二の作品が出来上がるのです。古来人々は白いものは限りなく白く焼かれた清廉な白磁を求めてきましたが、白さを求めることが容易になった現代だからこそ、田淵太郎さんの作品の存在感がより際立つのではないでしょうか。今展ではフォルムと窯変のバランスがより洗練された、繊細な美しさを湛えた作品の数々をご高覧いただけましたら幸いです。
6/24(土)~6/29(木) 12:00~18:00
作家在廊:6/24(土) / 最終日のみ 17:00まで
ヴェネチアンガラスの技法のひとつであり、小さなガラス片をモザイク状につなぎ、吹きガラスの手法で成形する「ムッリーネ」。江波さんのムッリーネは、わずか5ミリ角のガラス片のなかに草花や生き物などの具象や幾何学紋様が組み込まれており、それらをならべて繊細な模様を描きます。それは一編の物語を読むように雄弁であり、愛らしいフォルムとの取り合せは唯一無二である江波冨士子さんの世界を作り上げます。
小西潮さんはヴェネチアンガラスの技法のひとつレースガラスを手がけます。いくつもの工程を織り成して生まれる繊細かつ緻密な作品の色柄の元となるケイン(棒)ワークを、工房で拝見しました。灼熱の工房の中でタイミングを計りながら、楽しそうに作業を繰り返す小西さんの腕から伸ばされていくガラスの棒は、素人の私が見ても美しく最上質でした。そんなお人柄が現れるかのように、小西さんの作品はどこか楽しげです。
今展ではお二人の素晴らしいうつわやオブジェなどと共に、茶道を嗜まれているお二人だからこその茶碗や茶器など、茶道具もご用意いただいております。また初日には茶話会をご用意させていただいております。五月の新緑のこの時期に、寺田美術にてご高覧いただけましたら幸いです。
5/20(土)~5/25(木) 12:00~18:00
初日のみ茶話会のため13:00時開廊 / 最終日のみ 17:00まで
作家在廊:5/20
※状況により入場制限を行う場合があります。
新里明士さんは、1977年千葉県生まれ。2001年に多治見市陶磁器意匠研究所終了後、「光器」という蛍手の技法を進化させた作品によって、国内はもとより海外でも高く評価されています。新里さんは早くから数々の賞を受賞されていますが、2005年、イタリアファエンツァ国際陶芸展 新人賞。2008年、パラミタ陶芸大賞展 大賞、など。近年では2020年、日本陶磁協会賞を受賞されています。
伝統的な蛍手を独自の解釈により現代的な手法として確立し、近年ではさらなる進化を遂げ、光と影の美しさに加えて、哲学的な意義を見出すことができるのではないでしょうか。また茶の湯の世界においても、才能溢れる様々な作家とのコラボによる作品は秀逸で、新里氏の多才な一面を覗かせています。
この東京アートフェアの後、寺田美術において新里明士さんの個展を予定しております。どちらの展示におきましても、新里さんの作品が織りなす美とアートの世界をご高覧いただけましたら幸いです。
4/28(金)~5/4(木) 12:00~18:00
最終日のみ 17:00まで
作家在廊:4/28, 4/29
※状況により入場制限を行う場合があります。
横山拓也さんは岐阜県多治見市に工房を構え、精力的に作陶をし、各地で展示会をされています。黒土に何度も白化粧を施した白い作品、回数を重ねて焼くことで光沢を出した黒い作品など、横山さんは独自のテクスチャーにこだわり、その手触りや質感を大切にされています。また動きのある独特なフォルムは様々な表情を見せ、白と黒のシンプルな世界観に躍動感を与えています。今展ではそんなシンプルでモダンでありながら表情豊かな器や花器に加え、抹茶が初めての方でも気軽に楽しめる、そして暮らしを豊かにしてくれる日常使いの黒い茶碗や緑色の茶碗などをご紹介させていただきます。ぜひ寺田美術の光溢れる空間にて、ご高覧いただけましたら幸いです。
4/15(土)~ 4/20(木)
12時~18時 / 最終日のみ17:00まで
作家在廊日:15日(土)
※状況により入場制限を行う場合があります。
打田翠さんは2005年大阪芸術大学工芸学科陶芸コース卒業後、2007年多治見市陶磁器意匠研究所を終了され、現在は岐阜県を拠点として制作をしています。打田さんは釉薬や化粧土を用いず炭化焼成することで、アンコトローラブルな美しい色彩を生み出します。柔らかな丸みをおびた造形と自然で素朴な色合いのグラデーションが印象的です。7、8年ほど表題としてきた「landscape」は自然を観て美しいと感じるような、そんな美しさを作品に落とし込んできました。今はさらに一歩踏み込んで、作品を観て美しいと感じる先に、誰もが心の中に持つ風景に寄り添うような作品を作りたい。そんな気持ちで、現在は「心象」と名づけています。 今展では打田さんらしいオブジェのような器や花器と並び、抹茶碗をご用意いただいております。そして寺田美術ならではの、茶道具にも使えそうな美しい作品もお楽しみいただけましたら幸いです。
3/25(土)~ 3/30(木)
12時~18時 / 最終日のみ17:00まで
作家在廊日:25日(土),26日(日)
※状況により入場制限を行う場合があります。
新里明士さんは、1977年千葉県生まれ。2001年に多治見市陶磁器意匠研究所終了後、「光器」という蛍手の技法を進化させた作品によって、国内はもとより海外でも高く評価されています。新里さんは早くから数々の賞を受賞されていますが、2005年、イタリアファエンツァ国際陶芸展 新人賞。2008年、パラミタ陶芸大賞展 大賞、など。近年では2020年、日本陶磁協会賞を受賞されています。
伝統的な蛍手を独自の解釈により現代的な手法として確立し、近年ではさらなる進化を遂げ、光と影の美しさに加えて、哲学的な意義を見出すことができるのではないでしょうか。また茶の湯の世界においても、才能溢れる様々な作家とのコラボによる作品は秀逸で、新里氏の多才な一面を覗かせています。
この東京アートフェアの後、寺田美術において新里明士さんの個展を予定しております。どちらの展示におきましても、新里さんの作品が織りなす美とアートの世界をご高覧いただけましたら幸いです。
3/9(木)~ 3/12(日)11:00~19:00
3/9は招待日 最終日のみ 16:00まで
作家在廊:3/9, 3/10
東京国際フォーラム B2F ホールE 〈Galleries N034〉
東京都千代田区丸の内3-5-1
Akio Niisato was born in 1977 in the Chiba Prefecture. Having completed the Tajimi City Pottery Design Research Institute in 2001, he has been highly acclaimed, not only in Japan but also overseas, for his work called "Kouki", which evolved the traditional technique of “hotaru-de”. Mr Niisato has won many awards from the early stages of his career; highlights include receiving the Award for New Artist at Premio Faenza in Italy in 2005, the Grand Prize from Paramita Museum Ceramic Competition in 2008 and, more recently, the Japan Ceramic Society Award in 2020.
Through his unique interpretation of the traditional “hotaru-de”, he has re-established it as a modern technique. In recent years, it has evolved further, in ways it’s philosophical significance can be witnessed in addition to the beauty of light and shadow it creates. In the world of tea ceremony, Mr Niisato demonstrates his versatility as an artist, as he creates excellent work in collaboration with other talented artists.
Following the Tokyo Art Fair, Akio Niisato's solo exhibition will be held at Teradabijyutsu in Tokyo. In both exhibitions, we hope you enjoy Mr Niisato’s work that beautifully weaves his artistic world.
March 9th (Thursday) - March 12th (Sunday)
March 9th is Invitational Day
11am to 7pm (*Except for the final day, it will end at 4pm)
The artist will be at the fair on the 9th and 10th.
Tokyo International Forum, B2F hall-E 〈Galleries N034〉
3-5-1 Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo
京都に工房を構え、精力的に木工作品を制作されている佃眞吾さんの作域はとても広い。家具職人の経験を経て、刳り物、漆、指物などの幅広い技術を習得したことに加え、素材の置き換えにも取り組んでおり、それが大きな魅力のひとつとなっています。
黒田乾吉氏の木工塾で学ばれた佃さんは、日本の工芸の歴史にも造詣が深く、古の時代銀への憧れが白磁を生み出したように、美しい金工作品の造形を木で写し、木目を生かした佃眞吾独自の世界観を築きました。木目に惹かれ、名木に挑んできた佃さんだからこそ成せる仕事と言えるのではないでしょうか。形をただ写すのではなく、歴史に対する深い造詣と敬意、木工作家にとって重要な材を見極める「眼」、そして今を掴みとるアイディアと感性が佃さんの作品を比類なき魅力ある作品としています。
今展では、佃眞吾さんらしい木目、杢目を生かした作品とともに、茶器や茶箱に見たてられるお箱などもご用意いただいております。寺田美術の光溢れる空間にて、ご高覧いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2023年2月25日(土)~3月2日(木)
12時~18時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日:25日(土)
※状況により入場制限を行う場合があります。
木地作りから仕上げまで、全行程をすべてご自身で制作される八代淳子さん。漆を塗る前の木地をつくるのは木地師、それを塗るのは塗り師と分業されている伝統ある漆の世界ではかなり例外的な存在です。自分でつくる木地には、技術的に足りないところがあってもイメージを形にできる自由度があると語る八代さんの作品には、確かにフォルムと仕上げの一体感なしでは語れない魅力があります。仕上げのテクスチャーはデザインの一部として考えているという八代さんは、多くの技法を取り入れ、また組み合わせることで、スタイリッシュでありながら漆の特性が生かされた現代の漆器を創りあげているのです。今展ではDMの素敵な花器をはじめ、上質な日常を感じさせる漆器、また寺田美術らしく茶箱やそれに合わせた茶筅筒と茶巾筒など、モダンでシックな茶道具もご用意いただいております。ぜひお手に取ってご高覧いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2023年1月21日(土)~1月26日(木)
12時~18時
※初日13:00から開廊、最終日17:00にて閉廊
作家在廊日:21日(土)
状況により入場制限を行う場合があります。
2023/1/21(土)11:00~1時間半ほど
参加費用:5,000円 メールまたはお電話にてご予約を承ります。
作家を囲んで薄茶・和菓子をお出し致します
信楽で制作活動をされている大谷哲也さんの作品は、真っ白で研ぎ澄まされたフォルムが美しい磁器のうつわです。シンプルでとても使い易いうつわは単体でも十分魅力的ですが、スタッキングした時に魅せる表情はまさにアートのようです。
信楽の山間の集落に工房とご自宅を構え、自然に囲まれながら生活を送る大谷哲也さん。庭木に水をやったり、家族と食卓を囲んだり、彼にとって丁寧に暮らしを整えることも仕事のひとつなのです。その豊かな暮らしからこそ、シンプルで普遍的なうつわが生まれるのだと、語ります。
大谷さんの白い平鍋は、グラタンやキッシュなどの洋食はもちろん、和食の煮物やお菓子作りまで、どんなお料理にも万能な土鍋です。持ち手はなく、シンプルなフォルムで食卓にそのままだしてもとてもお洒落です。サイズ違いでスタッキングして収納もできて、毎日のお料理が楽しくなりそう! まさに豊かな暮らしを提案してくれます。
今回は初めての展示会となりますので、寺田美術に向けた作品のほか、定番の作品もご用意いただいております。寺田美術の光溢れる空間で、大谷さんの白い世界をご高覧いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2022年12月17日(土)~12月22日(木)
12時~18時
※初日 12時~14時:事前予約のみ(受付は終了しました)
※初日 14時~:ご自由に来場可能
※最終日のみ17時まで
作家在廊日:17日(土)
※展示会期間中は無休となります。
「説明的な形を細かく作らない。形を必要最小限に抑え、観る方に想像していただけるものを作りたい。」と沢田英男さんは語ります。
それは作者の概念や思いをできるだけ削ぎ落とし、木片の持つ素材の美しさを引き出してあげること。
自然に寄り添うことで静かな緊張が生み出されます。
沢田さんの作品は人の形をしているけれど、腕がなかったり、膝から下がなかったり。
そもそも脚は一、二本の鉄の軸で台座に固定されているだけです。形がシンプルであればあるほど、
ほんのちょっとの削りや彫り、像の傾きで、私たちは気配や仕草を感じ、一通りではない物語を紡ぐのです。
そんなかたわらにそっと置いておきたくなるような作品の数々を、寺田美術の光溢れる空間にてご高覧いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2022年12月3日(土)~12月8日(木)
作家在廊日:未定
12時~18時 / 最終日は17:00まで
※状況により入場制限を行う場合があります。
※展示会期間中は無休となります。
唐津とアメリカのメイン州に工房を構え、半年ごとに行き来しながら創作活動を行う中里花子さん。唐津焼をルーツとしながらも彼女の自由な発想から生まれる作品は、無国籍な香りが漂うモダンなフォルムです。
また自然界から多くの影響を受けるという花子さんの色は、白、黒、グリーン、ブルーなど優しい色合いに彩られ、凛とした佇まいがとても魅力的です。
日常の生活を大切にし、豊かな時間にしたいと願い制作されている花子さん。それは茶道具に向き合う時も同じこと。日常と晴れの日の垣根を低くして、行ったり来たりしたいという寺田美術の思いともまさにぴったりです。
今展では花子さんらしい日常のうつわはもちろんのこと、素敵な茶道具もご用意いただいております。ぜひ光溢れる寺田美術にて、ご高覧いただけましたら幸いです。
会期:2022年11月23日(水)~11月28日(月)
作家在廊日:11月23日
12時~18時 ※初日は13:00 より開廊 / 最終日は17:00まで
※状況により入場制限を行う場合があります。
中里花子さんにお話しを伺いながら、薄茶とお菓子をいただきます。
カジュアルで楽しい会なので、お抹茶が初めての方もお楽しみいただけます。
11月23日(水) 11時~1時間半くらい。
参加費:¥5,000 薄茶と和菓子(主菓子と干菓子)
羽生さんの作品は、数年乾かした板材の木裏を使って逆目を出し、草木染めで色をつけ、仕上げにウレタン塗料でコーティングをし、変色を防ぐという、とても手間と時間のかかる作業によって作られています。着色は鉄媒染による色の変化なので、木には木目や傷痕、成分の含み方による個体差があり、コントロールが出来ない部分がとても大きいのですが、羽生さんの作業はケミカルな部分と自然に任せる部分が交錯してとても面白く、一見古木を削り出したように見えるその風合いは、羽生さんのこだわりとインスピレーションから生み出されたものです。羽生さんが家具の脚に鉄材を使うのは、木も鉄もいつかは朽ちてしまう同じ自然の素材が持つ相性の良さと、木の脚では出せない繊細さを表現する為です。自然のものを慈しみ、その変化や表情を楽しみつつも、デザイン性の高さと使い易さを両立させている羽生野亜さん。今展では素敵な家具や寺田美術らしい立礼卓をはじめ、素晴らしい作品の数々をご高覧いただけましたら幸いです。
会期:2022年11月12日(土)~11月17日(木)
作家在廊日:11月12日
12時~18時 / 最終日は17:00まで
※状況により入場制限を行う場合があります。
現在奈良県桜井市で作陶をされている辻村塊さん。陶芸家辻村史郎さんを父に持つという環境の中、自然と陶芸に触れ学びながら、彼の技術と審美眼は培われてきました。塊さんの作品の特徴のひとつとして、ずば抜けた感性によるフォルムの美しさが挙げられますが、それは確固たる技術の裏付けがあってこそ光るものだということを、彼の工房で見た山のような作品群が語っているようでした。彼にとって焼き物を作ることは特別な仕事ではなく、表現方法が焼き物だったというだけで、自分の中のなにかを形にしているだけだと淡々と語る塊さん。 ?それは日常の中に陶芸があり、陶芸の中に日常があるということです? だからこそ暮らしに寄り添い、心に寄り添ってくれる作品となるのではないでしょうか。今展では茶碗を主に、花入や水指などの茶道具と暮らしのうつわや酒器をご用意いただきます。ぜひ寺田美術の光溢れる空間にて、ご高覧いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2022年10月29日(土)~11月3日(木)
作家在廊:29日, 30日
12時~18時 / 最終日は17:00まで
※状況により入場制限を行う場合があります。
様々な手法に挑戦されてきた吉田直嗣さんですが、寺田美術での3回目の個展のテーマはズバリ原点に挑むです。形の美しさと手の中での収まりの良さを兼ね備えた器を作り出し、白のものは真っ白な磁器土に長石単味でしっかり焼き、黒のものはハケで塗ってそのまま焼き、低い温度で仕上げるというかたちです。それぞれシンプルな形ですが白くて硬い、黒くて柔らかいという対照的な造形の対比を魅せてくれます。吉田さんの茶碗は、上質な日常使いのうつわや花器と同様に暮らしを豊かに愉しむためのもの。彼のそんな声が聞こえてくるような今展を、ぜひ寺田美術にてご高覧いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2022年10月15日(土)~10月20日(木)
作家在廊:15日(土)
12時~18時 / 最終日は17:00まで
※状況により入場制限を行う場合があります。
野口悦士さんは陶芸を志して種子島に渡り、唐津、アメリカ、デンマークなどでの滞在制作を経て、現在は鹿児島を拠点に制作されています。野口さんの作品の大きな特徴は、大地のような素朴でプリミティブな作風と、それでいて今の私たちのライフスタイルにもしっくりとくるシンプルでモダンなセンスの良さにあります。この二つの一見相反するような特徴は、初期の頃から内包されていましたが、顕著に表れたのはデンマーク滞在でコーホヴューツとの交流を経て、釉薬と焼成について深く試行錯誤されてからではないでしょうか。今展では素敵なうつわや花器、そして茶道具として見たてることのできる?など、楽しい作品をご用意いただいております。ぜひ寺田美術にてお手に取ってご覧ください。
寺田ひと美
会期:2022年9月17日(土)~9月22日(木)
作家在廊:17日(土)
12時~18時 / 最終日は17:00まで
※状況により入場制限を行う場合があります。
九谷からの風
今展の三人の作家、澤谷由子さん、柴田有希佳さん、西野美香さんは、石川県能美市に工房を構え、それぞれが伝統的な手法を踏まえつつも現代的な感覚を取り入れて独自の世界観で作品を作りあげています。優美なフォルムの素地に、染付とイッチンの技法で細い糸の表現を文様として加飾していく繊細で魅惑的な作品の澤谷由子さん。絵付けの特徴は九谷五彩をベースに、「中間色」を自然の草花の色彩に溶け込ませ、植物の特徴を捉える素晴らしい技術の柴田有希佳さん。美しい漆黒に色絵と金彩が精緻に描かれた作品が、物語のようなエキゾチックな華やかさと和の柔らかさを内包する気鋭の作家西野美香さん。三人の作家それぞれの力のこもった作品を、寺田美術の自然光溢れる空間でお手に取ってご高覧いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2022年9月4日(土)~9月10日(金)
12時~18時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日:4日(澤谷)
※状況により入場制限を行う場合がございます。
池田優子さんはサンディエゴのプラットカレッジでグラフィックデザインを学び、帰国後独学で陶芸を始め現在大阪で作陶し、企画展個展を中心に活動しています。伸びやかで自由なラインと自然物の色や質感を作品に落とし込むような作風から、彼女の作品は抽象画のような景色が広がるアートピースのようです。
オブジェに移行したいと考えた時期があるそうですが、いまはアートピースでありながらも、もっと身近に生活を豊かにしてくれる、そんな器に惹かれるとか。それはまさに寺田美術のコンセプトでもあり、池田さんの作品に惹かれるのも頷けます。
今展ではそんなアートピースのような様々な器を、ご用意していただきました。さらに寺田美術ならではの見立ての楽しさを、存分に味わっていただけるラインナップとなっておりますので、ご高覧いただけましたら幸いです。
会期:2022年7月16日(土)~7月21日(木)
12時~18時 / 最終日は17:00まで
オブジェなのか?うつわなのか?長野さんの展示会のたびに沸き起こる楽しい疑問ですが、今回はさらなる期待と感動でこの疑問が投げかけられております。長野史子さんは、溶けたガラスを竿に巻きつけて膨らませるブロウと型にガラスの粉を詰めて窯で溶かすキルンワークという二つの技法を駆使して、表情豊かな作品を制作されます。水のような変幻自在な美しさを持つガラスは、冷たくも熱くも、固くも滑らかにもなります。光を通して存在を知り、その長野さんの作品は雪や氷、月や空など詩情豊かな存在に例えられます。今展では長野さんの定番のうつわに加え、オブジェのようなうつわ、そしてオブジェや壁掛けのアート作品なども数多くご用意いただきます。まさに寺田美術のコンセプトにぴったりなボーダーレスな素晴らしい作品たちを、寺田美術の光溢れる空間にてご高覧いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2022年6月18日(土)~6月23日(木)
12時~18時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日:18日, 19日
パリのエスプリを感じさせる、白くて瀟酒な器たち。あまりに可愛くて思わず笑みが溢れます。
ただ持ってるだけで嬉しい。
そんなオブジェのような器たちは、フランスから来日された孫瑾瑾さんの作品です。この度素敵なご縁で、寺田美術にて展示会を開催いたします。ぜひお手に取ってご覧いただげしたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2022年6月2日(木)~6月5日(日)
12時~18時
孫 瑾瑾(そん きんきん)
1982年青島市に生まれ、
現在パリを拠点に活躍している。
フランスMDA(La Maison des Artistes)正式メンバー。
フランス、マルセイユ美術大学(Ecole des beaux-arts de Marseille)、アート専攻、修士卒業
中央美術学院(Central Academy of Fine Arts, China)、視覚伝達デザイン専攻
2012年、フランスパリにてAtelier Murmurを創立し、陶磁器の制作に注力してきた。自然の烙印が創作活動の原点になり、且つフランス戦後の文化産物からもインスピレーションを得ている。
業務提携先:
エルメス・シャンシア (Hermes-Shangxia)
Alain ducasse (ミシュラン三つ星レストラン)
誠品書店( Eslite Bookstore)
江南布衣 ( JNBY)
ボン・マルシェ百貨店 (le bon marche )
シャネル ( Chanel )
合同展示会:
Saint-Sulpice Ceramique, Paris, France
Biennale Emergences, Pantin, France
Espacio Cabutia, Buenos Aires, Argentine
Fusion Design Centre, Nottingham, Angleterre
Milan Design Week, Italie
Beijing Design Week, Chine
Paris Design Week, France
Maison & Objet, France
Talents-Ambiente-Frankfurt, Germany
Times art Museum, Beijing, Chine
清水焼を代々継承する家に育った村田匠也さんは、伝統的な京焼を軸にしながらも独自の手法で洗練された青白磁と桃白磁を創作されています。爽やかな青色と初々しい桃色の釉薬を使いわけ、轆轤廻しの上手さを感じさせる造形は、繊細でありながらピリリと捻りが効いています。それはまさに蕾が花開こうとする瞬間の瑞々しい美しさや逞しい生命力を象徴し、その佇まいには品格すら感じられます。今展では日々を彩るうつわに加え、寺田美術らしく茶碗や花入、茶器などを、日常の空間でもお楽しみいただけますようご提案して参りたいと存じます。春の陽射しのもと、ご来廊いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2022年5月21日(土)~5月26日(金)
12時~18時 / 最終日は17時まで
作家在廊:21日, 22日, 23日
※状況により入場制限を行う場合がございます。
村上躍さんは、すべての作品を自らの手で土を捏ね、成形するという「手捻り」の手法で造りあげます。己れの掌の感覚だけで、多種多様なフォルムや機能を持ったうつわを創りだす、躍さんの感性と技術には毎回驚かされます。
躍さんが一番に大切にされていることは、道具としてきちんとした機能を備えていることですが、その機能美に留まらない、躍さんのうつわを持った時に感じる温かさや素朴さなど、言葉で表すことが難しい雰囲気の好ましさは、手捻りと言う私達の想像を越える時間とプロセスによって生み出されています。今展は、躍さんの思いのままに造りたいものをコンセプトにしています。
寺田美術の自然光溢れる空間で、掌から生み出された様々な作品に触れ、込められた思いを感じていただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2022年4月23日(土)~4月28日(木)
12時~18時 / 最終日は17時まで
作家在廊:4/23
※状況により入場制限を行う場合がございます。
安齋賢太さんの作品は陶胎漆器に似た手法で作られます。土の結晶化が始まり焼き締まる直前の生地の上に土に糊剤として漆を入れたものを塗って磨くという作業を8?10回繰り返し、最後にそれを焼きつけて少し磨きます。途方もなく手間のかかる作業を繰り返し約1ヶ月の時を要して、他の素材にはない存在感や独特な雰囲気を持つ - 手に取って触りたくなるような魅力を持った作品が生み出されるのです。今展では花器はもちろん椀のような器、蓋物など様々な作品をご用意しております。安齋さんオリジナルの表現方法で作りあげられた黒の世界を、寺田美術の自然光溢れる空間で、その独特なテクスチャーに触れ、感じていただけましたら幸いです。
会期:2022年4月2日(土)~4月7日(木)
12時~18時 / 最終日は17時まで
※状況により入場制限を行う場合がございます。
福岡県うきは市にある「日月窯」の二代目陶芸家として制作活動をされる福村龍太さんは、鉱物、天然灰、銀釉などの様々な素材を生かし、独自の釉薬を生み出すことにより、型に嵌らない表現方法を可能としています。
それはまるで、銀色に輝く月の美しさや、地表に流れ出たマグマのような力強さや荒々しさであり、彼の世界観は、日本のみならず海外の人達をも新鮮さと驚きをもって魅了します。
金属釉の殆どはガス窯や電気窯で制作されますが、福村さんは登り窯でも焼かれます。
薪窯ならではの、炎と薪の灰が織りなす景色、自然の力に強く惹かれるのだそう。
今展では銀彩などの釉薬が美しい器や茶碗などの茶道具と登り窯で焚かれた作品もご用意いただきます。寺田美術の自然光溢れる空間にて、ご高覧いただけましたら幸いです。
会期:2022年2月26日(土)~3月4日(金)
12時~18時 / 最終日は17時まで
作家在廊日: 26, 27日
※状況により入場制限を行う場合がございます。
茶陶萩焼の歴史と伝統の中で、まさに今その中核となっている坂倉正紘さんと田原崇雄さん。
彼らは伝統を引き継ぎ、土の優しさと味わいを生かしたまさに萩焼らしい作品を制作しながら、
同時にその先代から受け継いだものに現代的なクリエイティビティを加えて自分らしい世界観を表現しようとチャレンジしています。
今展では茶陶としての原点である萩焼の茶碗や道具はもちろん、伝統の中に新鮮さとしなやかな強さが感じられる作品をご覧いただけます。
静かな中に若い情熱とエネルギーに溢れる作品を寺田美術にてぜひお手に取ってご高覧いただけましたら幸いです。
会期:2022年2月12日(土)~2月18日(金)
12時~18時 / 最終日は17時まで
作家在廊日: 田原:12, 13日 坂倉:12, 13, 14, 15日
※状況により入場制限を行う場合がございます。
大中さんの作品は新しく生み出された陶器でありながら、朽ち果てた金属が持つような鈍い光を内包しています。またそのフォルムと表現方法は大中さん独特の世界観で構築されており、大中さんの時間の経過に対する一種の執着が、私たちを静かで不思議な世界へ誘ってくれます。今展では、中国茶器はもちろんオブジェも展示させていただきます。また見立てで抹茶をたてられる楽しいものもご用意しておりますので、寺田美術の空間にて、作品をご高覧いただけましたら幸いです。
会期:2022年1月15日(土)~1月21日(金)
12時~18時 / 初日は13時より開廊 / 最終日は17時まで
作家在廊日: 15日
※状況により入場制限を行う場合がございます。
新里明士さんは、多治見市陶磁器意匠研究所で陶芸を学ばれました。現在も多治見を拠点としながら、国内外で数多くの展覧会に出展し活躍されています。ろくろで形成した白磁の生地に穴を開け、穴の部分に透明の釉薬をかけて焼成することで光を透過した文様が浮かび上がる「蛍手」と呼ばれる技法を独自に進化させ代表作といえる「光器」を生み出しました。その現代的なデザインは、用途のある作品というものに留まらず、白磁ならではの美しい精緻さを存分に引き出したアートと言えます。数々の賞を受賞されている新里氏ですが、今年は陶磁協会賞を受賞され、さらなる飛躍が期待されます。今展では茶碗、茶器、水指など茶道具に真正面から取り組まれており、見応えのある展示となっております。日常を彩るうつわとともに、寺田美術の自然光のもとご高覧いただけましたら幸いです。
アメリカで油絵を学び、帰国後有田窯業大を卒業し諸先輩に教えを請いながらも独学で作陶を始められた矢野直人さんは、現在も自由な発想と弛まぬ研究心で古陶に学びながらも、今の唐津を表現しようと新しい唐津にアプローチされています。
作域は広く、朝鮮唐津の花入やうつわ、繊細な斑唐津、面取りされた黒唐津の壷、李朝を彷彿させるぐい呑など多彩です。
それらは単に写しという範囲に留まらず、自身の中で昇華され新しい唐津の焼き物として生み出されています。近年料理家の方々とのコラボによるモダンな器などはその代表でしょう。
今展では花入、酒器はもちろん、お茶碗も作っていただいております。ぜひ寺田美術にてご高覧いただけましたら幸いです。
会期:2021年11月27日(土)~12月3日(金)
12時~18時 / 初日は13時より開廊 / 最終日は17時まで
作家在廊日:27日(土)
※状況により入場制限を行う場合がございます。
初期伊万里をこよなく愛し、古いものをお手本としながらも、表面的な写しや模倣に留まらずその内面にまで踏み込み独自の世界観で白磁や染付けのうつわを制作される浜野まゆみさん。一度は途絶えた「糸切形成」を復活させ、高台の美しさは小さな作品にまで及びます。東京藝大で漆芸を学んだ八代淳子さんは、漆を塗る以前の木地の段階から一貫してご自身で手がけます。技術的には足りないところがあっても、自分の作りたいものとの微差を埋めたい、イメージを大事にしたいと挑んでいます。お二人とも伝統的な技法を用いながらも、今に生きる空気を感じます。ご自身のこだわりを作品に落とし込み、独特の雰囲気を作りだされているお二人の作品が組み合わさることで、どんな世界が表現されるのか。ぜひ寺田美術の空間にて、ご高覧いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2021年10月16日(土)~10月22日(金)
12時~18時 / 会期中無休 / 最終日のみ17時まで
作家在廊日:16, 17日(八代)/未定(浜野)
※状況により入場制限を行う場合がございます。
繊細で美しい竹細工に花が飾られたり、お菓子が盛られている時、私たちは素材の優しさに癒されると同時に、微かですが日常生活の空間に心地よい緊張感を感じます。そんな竹の凛とした美しさを表現しながら、吉田さんの作品は私達の日常を豊かに彩り、また非日常的な茶の湯の世界を身近に感じさせてくれます。今展では、そんな花器や菓子器だけでなく、茶箱などもご用意いただいております。また、花器には齋藤謙太さんにより秋の草花が飾られますので、ぜひ寺田美術の空間でご覧いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2021年9月25日(土)~10月1日(金)
12時~18時 / 会期中無休 / 最終日のみ17時まで
作家在廊日:25日(土)
※状況により入場制限を行う場合がございます。
九谷からの風
今展の三人の作家、澤谷由子さん、柴田有希佳さん、西野美香さんは、石川県能美市に工房を構え、それぞれが伝統的な手法を踏まえつつも現代的な感覚を取り入れて独自の世界観で作品を作りあげています。優美なフォルムの素地に、染付とイッチンの技法で細い糸の表現を文様として加飾していく繊細で魅惑的な作品の澤谷由子さん。絵付けの特徴は九谷五彩をベースに、「中間色」を自然の草花の色彩に溶け込ませ、植物の特徴を捉える素晴らしい技術の柴田有希佳さん。美しい漆黒に色絵と金彩が精緻に描かれた作品が、物語のようなエキゾチックな華やかさと和の柔らかさを内包する気鋭の作家西野美香さん。三人の作家それぞれの力のこもった作品を、寺田美術の自然光溢れる空間でお手に取ってご高覧いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2021年9月4日(土)~9月10日(金)
12時~18時 / 会期中無休 / 最終日のみ17時まで
作家在廊日:4日(澤谷)
※状況により整理券をお配りする場合がございます。
田中敦子さんは、長年工芸や着物など日本文化を中心としたフィールドで活動されています。出版社勤務を経て独立後、精力的な執筆活動の傍ら魅力的な着物まわりの企画・プロデュースを手掛けられていますが、その一つがこの「帯留め展」です。工芸作家のものを紹介しつつ、着物という文化を守っていく。そんな熱くて美しい思いを持つ彼女だからこそ作り出すことのできる世界があります。今展で二度目となる「帯留め展」を、心から待ち遠しく思っています。
寺田ひと美
きものと工芸の距離を近づけ、きもの好きには工芸への興味を、工芸好きにはきものへの架け橋に。きものと工芸の双方に思いを寄せ、接点を見出し、今の時代に欲しい帯留めが生まれれば、と、そんなことも考えています。長く愛用できるものこそお洒落な時代、帯留め以外の作品もチャーミングなものを揃えています。
田中敦子
■参加作家
秋濱克大, 太田憲, 大室桃生, 小川郁子, 加藤亮太郎, 高橋奈己, 岳中爽果, 山口浩美, 上野恭子, オズ 佐々木敏夫, 工房野の人 峯史仁, textile cocoon 西川はるえ, 蜂屋うちわ職店 蜂屋佑季
会期:2021年7月3日(土)~7月11日(日)
12時~18時 / 最終日は17:00まで
田中敦子さん在廊日:3, 4, 10, 11日
※状況により入場制限を行う場合がございます。
武蔵野美術大学卒業後、イタリアのファエンツァ国立陶芸美術学校で陶芸を学ばれた高橋奈己さんの作品からは、西洋的な美意識と日本的な美意識の融合が見られる。遠くから観る彼女の作品が生み出す世界観、つまり造形的なフォルムの美しさやエッジが生み出す力強さは、非常に西洋的と言える。しかしながら一つ一つの作品を間近で見るとき、それらはとても日本的に感じられる。左右対称を望む西洋の美意識に対し、彼女の作品は左右非対称であり、不規則な稜線から生まれる陰影の美しさはまさに幽玄である。鋳込みという技法で作られる自身の作品を彼女は、作為の塊だと語る。これもまた西洋的な美意識といえるが、その作為が頂点を極めたとき、どんな無作為の世界が待っているのだろうかと、使い手としては想像するだけでもワクワクさせられる。高橋奈己さんの作品を寺田美術の空間と移りゆく光という時間軸の中でご高覧いただけたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2021年6月19日(土)~6月25日(金)
12時~18時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日:19, 20, 24, 25日
※状況により入場制限を行う場合がございます。
田淵太郎さんは、電気もガスもあり、きれいな土もあって、白いものを焼くのが難しくなくなった今、敢えて穴窯でサヤを使わず白磁を焼きます。窯の中の炎や降り注ぐ灰によって、白磁の表面が変化し、表情豊かな窯変白磁を生み出すのです。その様々な表情ー景色こそが、彼の作品の見どころと言えるでしょう。
狙って取りに行くけれども、決して狙い通りにはならない。まさに作為と無作為の境界線に彼の作品はあります。唯一無二のものを作りたいと願う田淵さん。
今展では大きな作品を出してくださる予定です。もちろん茶碗や蓋物、器など、まさに魂のこもった作品たちを、ぜひ寺田美術にてご高覧いただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2021年5月15日(土)~5月21日(金)
12時~18時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日:15日
※状況により入場制限を行う場合がございます。
こよなくお茶と野花を愛し、卓越した審美眼の持ち主である長谷川まみさんは、金物道具を手がける長谷川家の奥様として家業を取り仕切りながら、金工作家としても活躍されています。
まみさんの作品はどれも自由で好奇心に満ち溢れ、エスプリのきいたものばかりです。「家業の茶道具は作らない」としながらも、唯一作られるカジュアルで可愛い折茶杓や茶筅筒、茶巾鋏などの茶箱の道具や銀のアクセサリーなど、すべてに遊び心がいっぱいです。それは茶の湯の見立てにも繋がるセンスのようなものでしょうか。
今展では、ますます自由に羽ばたく、格好いいまみさんの作品をご高覧いただけましたら幸いです。
会期:2021年4月17日(土)~4月23日(金)
12時~18時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日:17日
※状況により入場制限を行う場合がございます。
佃眞吾さんの選ぶ木が好きです。
自然の中で永い時を経て一本一本異なる表情を持つ木を素材として生み出される木工作品。
佃さんの仕事は、このような大木を一本仕入れるところから始まります。それは材を見極め、材を生かすという経験と創造性が必要な作業であり、佃さんの匠の根幹でもあります。
一本の木と向き合い、出逢った後に木を彫り削る「刳物」の技術と木材を組み継ぐ「京指物」の技術を駆使しつつ、佃眞吾という一人間のフィルターを通して、緻密でありながら大らかという、相反する魅力を備えた作品が私たちの目の前に現れます。
今回の展示でも木目や木味を生かした素敵な作品をご用意くださっています。お運びいただきご高覧いただけましたら幸いです。
会期:2021年3月20日(土)~3月26日(金)
12時~18時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日:20日(土)
※状況により入場制限を行う場合がございます。
山田洋次さんは信楽の窯業試験場を修了された後渡英し、ソーダ釉の先駆者であるリサ・ハーモンドさんに師事されました。
現在は信楽でイギリスの伝統的技法であるスリップウエアを中心に作陶されています。
しかしながら、山田さんは本家を研究するにとどまらず、釉薬をかけずに焼き締めるなどスリップウエアに彼独自の手法を展開し、
今に生きる私たちを魅了してくれます。伝統を守りながらも革新を続ける。
それが山田さんの不思議な魅力の一つですが、もともと茶味のあるスリップウエアが今回彼によってどのように表現されるのか。
ぜひ寺田美術にお運びいただき、ご高覧いただけると幸いです。
会期:2021年2月20日(土)~2月26日(金)
12時~18時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日:20日
※状況により入場制限を行う場合がございます。
竹花正弘さんは古唐津に惹かれ、深い探究心によって李朝や中国へと続くお仕事をされています。竹花さんの器は使い込むほど味わい深く、静かに語りかけてくるようです。
紀平佳丈さんはろくろ形成ではなく削り出す作業でかたちづくり、漆はふき漆のみで多くは生地のまま、木本来の美しさを表現したいと考えています。竹花さんは土と火の持つ本来の力に、紀平さんは木の息吹に心を寄せて真摯に制作に取り組まれています。お二人の静かな力が呼応する様をご高覧いただけると幸いです。
会期:2021年1月23日(土)~1月29日(金)
12時~18時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日:紀平佳丈: 23, 24日 竹花正弘:23日
※状況により入場制限を行う場合がございます。
柔らかな曲線と鋭いエッジによって描かれる丹羽シゲユキさんの世界は、白い彫刻のよう。その作風は繊細でありながら力強く、器という用途のあるものの限界に挑戦しているかのようです。今回の展示会に向けては、すべての作品でよりアグレッシブに造形的なものを作りたいと意欲を語ってくれました。初めての水指に取り組まれてもいます。
この機会にぜひ丹羽さんの作品をご高覧いただけましたら幸いです。
会期:2020年12月12日(土)~12月18日(金)
12時~19時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日:12月12, 13, 18日
※状況により入場制限を行う場合がございます。
今回の展示会は漆芸作家の浅野絵莉さんと木漆工芸家の泉健太郎さんの二人展となります。
浅野さんの彫漆は、まるでそこに絵が描かれているかのような色彩の美しさと彫刻のような滑らかなラインで魅せてくれます。漆という少々重い素材でありながら一瞬を切り取る写真のような軽やかさがあります。
泉さんは木地から一貫して手がけ、卵殻象嵌・螺鈿など繊細で手間のかかるお仕事をされています。卵殻細工の魅力は、崩れそうになる一瞬を留めている罅であり、見た目の脆さに反して実は非常に硬い素材であることです。
まったく異なる技法で木と漆にアプローチされているお二人の作品を御高覧いただけると幸いです。
寺田ひと美
会期:2020年11月27日(金)~12月3日(木)
12時~19時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日:27日(金)
※状況により入場制限を行う場合がございます。
奈良県に工房を構えるガラス作家の津田清和さんと、つちや織物所の土屋美恵子さん。
お二人が作られるものには、素材本来の質感を大切にしたシンプルな手仕事ならではの心地よさが感じられます。
津田さんの多彩な技術が生み出す繊細で優美な硝子の凜とした美しさと、糸にこだわり、糸を大切にしてきた手織ならではのプリミティブな布の魅力
- 今回土屋さんは「帯」という形で表現してくださいました -
を、それぞれの作品としてまたお二人の合作としてご覧頂きたく、お運びいただけましたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2020年10月30日(金)~11月7日(土)
12時~19時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日:10月30日(金)
※状況により入場制限を行う場合がございます。
吉田さんのうつわは、シンプルでアートなフォルムの素晴らしさにフォーカスされがちですが、手取りの良さや口当たり、高台など、使い易さにも定評があります。
それはまさにスタイリッシュでソフトな物腰だけれども、内には頑固なまでのこだわりと熱いものを秘めた吉田さんご自身と重なります。
そんな吉田さんが今回7年ぶりに陶胎漆器を作られます。それが茶碗となれば、期待は膨らむばかり。
また新たな一面を見せてくれるであろう吉田直嗣さんから目が離せません。
会期:2020年10月3日(土)~10月9日(金)
12時~19時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日:3日(土)*リモート
状況により入場制限を行う場合がございます。
長く種子島で作陶されていた野口悦士さん。現在は鹿児島を拠点としながらデンマークやオランダ、イタリアなど「土のあるところはどこでも」と海外でも活動されています。
その作風はおおらかでプリミティブ、そして懐の深さを感じさせつつ、どこかシャイで都会的なニュアンスも併せ持つ、野口さんご本人そのものではないでしょうか。
今回の展示会では「緑青」と呼ばれる青銅器のような花器やふた物と焼締めのうつわ、そしてデンマークで作陶されたうつわなどをお楽しみいただけます。
会期:2020年9月4日(金)~9月10日(木)
12時~19時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日 4日(金)予定
状況により入場制限を行う場合がございます。
今展では、陶芸家の安齋賢太さんと写真家の山上新平さんの二人に黒をテーマとした作品を制作していただきました。安齋さんの陶胎漆器は、独自の技法による石のような質感を生み、プリミティブな美しさを湛えます。冷静さと優しさ、強さと柔らかさが共存し、見る者に安らぎを感じさせてくれます。
山上さんの作品のひとつひとつは、被写体である自然と真摯に対峙して得られた静かなる戦いの記録と言えます。命が無数に重なり合う静寂の中でシャッターを切り、暗闇にいるからこそ気づく僅かな光と息吹をとらえます。陶芸と写真、手法の違いはあっても深く印象的な「黒」を共通のテーマとした二人の作品が寺田美術の空間でどのように昇華されるのか楽しみでなりません。
会期:2020年7月23日(木)~7月30日(木)
12時~19時 / 最終日は17:00まで
作家在廊日 安齋:23日 山上:23, 25, 29日
沢田さんの作品を拝見していると、そっと目を閉じ祈りたくなる。それは宗教的な崇めるようなものではなく、普段の生活の中でそっと寄り添ってくれるような身近な存在である。今まさに私たちの日常に必要なものは、そんな小さな祈りではないでしょうか。
会期:7月4日(土) ~ 7月10日(金) 12:00 ~ 19:00 *最終日は17:00迄
※状況により人数制限を行う場合がございます。
今回の展示会の見所は、作品の表情のバリエーションではないかと長野さんは話します。実際に作品を拝見すると、あえて表面に引っかいたような痕をつけ、恣意性と偶然性とが生み出す美しさに対する作者自身の意志を感じます。
作り手にとっても、使い手にとっても、作品との出逢いは一期一会。
だからこそ使う方のイマジネーションを刺激し、記憶に残るような作品をお届けできたらと、長野さんと共に皆さまをお待ちしております。
会期:6月19日(金) ~ 6月24日(水) 12:00 ~ 19:00 *最終日は17:00迄
作家在廊日:19日,20日
繊細で精緻な彫りに優美なフォルム。伊藤さんの作品が持つ調和感の多くは西洋的な左右対称の美へと続く。
そんな世界観を持つ伊藤さんが今回抹茶碗に挑戦する。
「寺田美術に床の間があるから抹茶碗を作りたくなった。」伊藤さんの空間へのこだわりは彼の美意識の根幹だ。
彼にはまだまだ挑戦したい事は沢山あるようだが、まずは今回展示の抹茶椀をはじめ色々なお茶の器を楽しみにご覧ください。
繊細で精緻な彫りに優美なフォルム。伊藤さんの作品が持つ調和感の多くは西洋的な左右対称の美へと続く。
そんな世界観を持つ伊藤さんが今回抹茶碗に挑戦する。
「寺田美術に床の間があるから抹茶碗を作りたくなった。」伊藤さんの空間へのこだわりは彼の美意識の根幹だ。
彼にはまだまだ挑戦したい事は沢山あるようだが、まずは今回展示の抹茶椀をはじめ様々なお茶の器を楽しみにご覧ください。
6月11日(木) ~ 6月14日(日)3日目以降 12:00 ~ 18:00
11日(木)、12日(金)11:00より事前申込により入場
会場の都合により一回の入場者・ご購入点数を限らせていただきます。
山野草のさりげないけれど、芯のある佇まいが好きだと、村田匠也さんは語る。その言葉通り繊細で研ぎすまされた彼の作品には、静かな力強さが宿る。
綺麗だと思うものをそのまま形にしたい。そういったシンプルだけれども内に秘められた熱い想い、そしてその世界観をご高覧頂けましたら幸いです。
寺田ひと美
会期:2020年3月14日(土)~3月20日(金) 12時~19時
初日のみ14:00~ / 期間中無休 / 最終日は17:00迄
作家在廊日 14日, 15日, 16日
唐津に生まれ、アメリカで学び、その二ヶ所を拠点に作陶を続ける中里花子さん。
作品はモダンなフォルムという西洋の表情を見せ、なおかつ、その芯にあるものは気骨ある唐津である。
海外から日本を見ると日本の良さがよくわかるが、同時に日本の欠点もよくわかる。
その両方を感じながら、悩み、答えを出してきた真摯な姿勢が作品に映されていることは言うまでもないでしょう。
今回の展示会では初めて挑戦した壺もご覧いただけます。
伸びやかに進化し続ける作品を、お手に取ってご覧いただけましたら幸いです。
会期:2020年2月15日(土)~2月21日(金) 12時~19時
初日のみ14:00~ / 期間中無休 / 最終日は17:00迄
作家在廊日 15日, 16日
2月15日(土)12:00から1時間半ほど
参加費 ¥4,000 *メールまたはお電話で予約を承ります。
作家さんを囲んで主菓子、干菓子、薄茶などをお出しします。
お茶菓子:藤原夕貴(wagashi_art)
新年の門出に相応しく、晴れやかで清々しい作品が揃いました。
呑むにそして眺めて楽しいお気に入りの一品を見つけていただけると幸いです。
作家
会期:2020年1月18日(土)~1月25日(土) 12時~19時
期間中無休 / 最終日は17:00迄
八代さんの作品は蒔絵、閑張、乾漆など伝統的な技法を用いた漆器ながら、軽やかさが感じられる。
彼女の卓越したセンスにより伝統的な技術の重厚さがモダンでスタイリッシュなデザインに昇華されている。
彼女は絶妙なバランス感覚で現代的な漆器を創りだしている
会期:2019年12月14日(土)~12月20日(金) 12時~19時
期間中無休 / ※初日のみ14:00から / 最終日は17:00迄
作家在廊日:14日, 15日
12月14日(土)12:00から1時間半ほど
参加費用 : ¥4,000 / メールまたはお電話にて予約を承ります。
作家さんを囲んで、主菓子、干菓子、薄茶をお出しいたします。
お茶菓子:和菓子LABO
京都で染付けや赤絵を中心に作陶されている藤田佳三さん。白い粉引きをベースに絵付けをされた作品には、磁器とは違う独特の柔らかさが見られます。
安南手と呼ばれる滲んだような染付けや、宋赤絵のような余白を持った絵柄など、確かな技術を駆使しながらも素朴で心温まる作風です。
洗練された京焼きを背景に、中国から東南アジアそしてペルシャまでの異国の情緒を広く取り入れた藤田さんの作品をお楽しみいただけると幸いです。
会期:2019年11月23日(土)~11月30日(土) 12時~19時
期間中無休 / 最終日のみ17時まで
作家在廊日:23日, 24日
11月23日(土) 12時から1時間半ほど
参加費用 : ¥4,000 / メールまたはお電話にて予約を承ります。
作家さんを囲んで、主菓子、干菓子、薄茶をお出しいたします。
木という素材が持つ質感やそのニュアンスを新しい感覚で表現する羽生さんのデザイン性は驚くほど高い。
無垢の木を扱い、エッジを効かせた鉄という異素材を自在に組み合わせる独自の技法で作られる作品には気配と呼ぶような空気感が漂っている。
工房を訪れた時に印象的であったのは木の声に耳を傾け、それに寄り添う羽生さんの真摯な姿勢であった。
彼の作品に魅せられて止まない。
会期:2019年10月18日(金)~10月24日(木) 12時~19時
期間中無休 / 最終日のみ17時まで
在廊日:18日(金)
以前から触れる機会の多かった西洋のアンティーク。この度のアンティーク展では、当時集めたものから、今年ヨーロッパで買い付けたものまで、ご案内させていただきます。
蓋物を茶器に見立てたり、ガラスのボウルに蓋を付けたり。寺田美術らしい室礼をお楽しみいただけましたら、幸いでございます。
もちろん純粋に可愛いものもございますので、ぜひこの機会にお運びいただきたく、心よりお待ち申し上げております。
寺田美術
寺田ひと美
会期:2019年9月27日(金)~9月29日(日) 13時~19時
寺田美術は、Ginji Kinashiによる初の個展「瞬間/Moments」を開催します。
過去の作品からまったく新しい作品まで、個々の作品をタイムスタンプに見立て、彼の芸術的な発展の軌跡のタイムカプセルとして展示します。「瞬間/Moments」は彼の際限のない前衛的な考え方を反映する個展となっています。
Ginji Kinashi
Teradabijyutsu is delighted to present Ginji Kinashi’s first ever solo exhibition: Moments. This exhibition features an array of his artworks, from past creations to an entirely new body of work. The collection of individual pieces, functioning as time stamps, come together as one to materialise a time-capsule of his artistic journey so far. Moments encapsulates Ginji’s constant evolution that is both avant garde in style and endlessly malleable in technique.
会期:2019年8月16日(金)~8月25日(木) 12時~19時
期間中無休 / 初日のみ15時~
レセプション:8月16日(金)17時~20時
Friday 16th August - Sunday 25th August 2019, 12pm - 7pm
Open from 3pm on the first day
Reception: Friday 16th August 5pm - 8pm
おおやぶさんの作品を見ていると昔ビー玉やガラスの破片に光をかざして楽しんでいた事を思い出す。それは彼女の作品が優しげで愛情に満ちているからだろうか。
おおやぶさんはたまたま辿り着いた沖縄で、溢れんばかりの陽射しや神秘的な月明かり、そして光を通す透き通った海、そんな大自然の恵みを肌で感じながらガラスと向き合い、器やオブジェをひとつひとつ心を込めて製作している。
寺田美術の空間で、おおやぶさんの作品が光を内包し、刻々とその表情が美しく変化する様をぜひご覧ください。
会期:2019年7月12日(金)~7月18日(木) 12時~19時
期間中無休 / 最終日のみ17時まで
作家在廊日:13日(土)
木という素材の「幹」を使いうつわを作る岩本忠美と、木の「皮」を使い紙を漉くハタノワタル。二人の共通点はベースとなる木を加工し、どのような機能を持たせどのような質感を引き出すのかにあります。一見するとストイックな緊張感をもたらす作品ですが、どこかあたたかみを感じるのは、制作中大切にしている作品の光の含み方のためだろうか?寺田美術という空間で、彼らの作品の表面に宿る光の質を感じにきてください。
会期:2019年6月21日(金)~6月27日(木) 12時~19時
期間中無休 / 最終日のみ17時まで
作家在廊日:ハタノワタル21日 / 岩本忠美 21, 22日
表情豊かな白。透明釉に薪の灰を被せることにより、様々な色彩が混在する唯一無二の白が誕生する。窯の中で炎がもたらす偶然。造形作品から見られる繊細な曲線や、全てを遮断するかのような面。それらが合わさり幽玄な世界を構築し、私たちを優美な世界へと導いてくれる。
会期:2019年5月10日(金)~5月19日(日) 12時~19時
期間中無休 / 最終日のみ17時まで
作家在廊日:5月10日(金)、11日(土)
5月10日(土)11時~ 1時間半ほどを予定
参加費用 : ¥4,000
お菓子 : 和菓子LABOの主菓子、干菓子と薄茶
初心者の方には、抹茶、お菓子の頂き方をお教え致します。
場所 : 寺田美術
工芸作家による帯留めを装いに取り入れることで、きもの好きな人が工芸に興味を抱いてくれたなら。そんな思いで始めた帯留めプロジェクト。今回は、大人の装いを知的に引き立てる「帯留め・アートピース」がテーマです。
田中敦子
工芸について、着物について、田中敦子さんとお話しさせていただくと時間を忘れてしまいます。今回は帯留についてご指南くださいます。
寺田ひと美
<田中敦子>
工芸、きもの、伝統文化を中心に、書き手、伝え手として活動。きものについては、歴史、染織、おしゃれの三方向からアプローチし、多面的にきものの魅力を伝えることがライフワーク。『きもの自分流入門』(小学館)、『更紗』(誠文堂新光社)、『きもの宝典』(主婦の友社)他編著書多数。
会期:2019年4月5日(金)~4月14日(日) 12時~19時
期間中無休 / 最終日のみ17時まで
田中敦子 在廊日:4月5日(金)、6日(土)、14日(日)
田中敦子と寺田ひとみのトークイベント
4月6日(土) 15時~1時間ほど 会費:2,000円
スパークリングワインとお酒に合うお菓子をご用意致します。
秋濱克大 (彫金)
日本の伝統的な彫金技法・毛彫りを駆使した繊細な描線により生まれる軽やかな羽根モチーフ。銀を中心に、近年はチタンも。陽極酸化発色の色が神秘的な表情で、見飽きない。お洒落着はもちろん、よそゆきにも似合う帯留め。
泉健太郎 (卵殻象嵌)
細かなひびを施した鶏卵で装飾する卵殻象嵌を主に、木工、漆芸の技術で箱や茶道具を制作。金箔や白蝶貝など異素材と組み合わせた新作は、シックでモダンな色づかい。スマートカジュアルな装いを静かに華やがせる。
加藤亮太郎 (美濃焼)
美濃焼・幸兵衛窯八代目。オブジェ制作を経て、桃山茶陶の魅力に邂逅。古典と向き合い生まれる茶碗をはじめとする器には、加藤さんならではのみずみずしさが宿る。帯留めに引出黒の技法を用いるなど、発想もしなやか。
設楽享良 (白磁)
設楽さんは朝鮮の焼き物や初期伊万里に学び、削ぎ落とされたフォルムで日々の暮らしに静かに在る器を手がける。文房具や帯留めなど趣味性の高い小物も得意で、丁寧な細工を施しながらもさりげなく、また、ほのかに愛嬌のある造形はお洒落着にうれしい。
高橋奈己 (白磁)
深く彫り込まれた刻線が生み出す陰影の妙。高橋さんの白磁は、鋭利で有機的で、器という用途がありながらも彫刻のような存在感をまとっている。小さな帯留めにも、その力強さが失われることなく息づいている。
佃眞吾 (木工)
素朴な刳物と洗練された京指物。対極にある二つの技法を学び、さらに木工の巨匠・黒田辰秋を起点に遡ることで見える世界を探りつづけている。銘木彫刻、漆塗り、木画象嵌など、帯留めからも佃ワールドを堪能できる。
古川千夏 (七宝)
艶やかで華やかで、という伝統的な有線七宝のイメージを覆す繊細でミニマムな作品。ひとつひとつの花びら形は、銀線を根気よく加工したもの。そこにガラス粉を納めて焼き上げる。二十代の若手作家だが、職人的な技術力と優れた感性を併せ持つ期待の人。
貴久樹
(ムガシルクにロウケツ染めの銀細工文様名古屋帯)
アジアの各地に今も息づく手仕事を尊び、時に日本の技術とクロスオーバーさせて、きものづくりに生かす京都のメーカー。舶来の染織品に大いなる影響を受けた日本のきもの。その原点に立ち返る姿勢は、いつも驚きに満ちている。
宗廣佳子
(吉野格子名古屋帯 天蚕糸入り 草木染め、手織り)
紬縞織、絣織の人間国宝である父・宗廣力三(郡上紬)に学び、現在は長野県できものや帯を制作。今回は、名物裂から発展した吉野格子の帯を依頼。草木染めの深く優しい色に信州ならではの天蚕の緯糸づかいがキラリと光る。
上野恭子
(古渡インド更紗の金更紗名古屋帯)
インド更紗、バティック、ヨーロッパ更紗、カシミールなど、時を経た外国裂をこよなく愛し、また確かな眼で知られる上野さんが厳選し、柄取りして仕立てた名古屋帯は、古く美しい布地を使ったというだけではない、独特のエレガンスとセンスが感じられる。
寺田美術での個展が二度目となる佃眞吾さん。我谷盆や輪花盆など、日常の暮らしを豊かにしてくれる愛おしいものから、茶器や指物など、手の込んだ美術工芸品まで、私達を魅了して止みません。確固たる技術と繊細な感性から生み出される佃眞吾の作品を、どうぞお手に取ってご覧ください。
会期:2019年3月8日(金)~3月17日(日) 12時~19時
期間中無休 / 最終日のみ17時まで
作家在廊:3月8日(金), 9日(土)
茶話会
佃眞吾さんを囲んでの茶話会
2019年3月9日(土)/11時~1時間半を予定
参加費用:¥4,000(和菓子LABOの主菓子、干菓子と薄茶)
初心者の方には、抹茶、お菓子の頂き方をお教えいたします。
場所:寺田美術
吉田茂<オッパイ・シリーズ>をめぐって
佐藤友哉
吉田茂の近年の作品の大きな変化は、この作家のこれまでの作品を知る者にとってちょっとした事件といえるものだった。これまでの特殊な粘土を使ったレリーフ状の作品に、突然たくさんのオッパイが出現したからである。オッパイだけではない。なんとそのオッパイたちに蜘蛛や蛙、テントウムシなどが描かれるようになったのだ。また色彩も原色が用いられ、ポップ調の華やかさが加わる。見るものはおそらく大いに驚くとともに、そのアッケラカンとしたエロティシズムに思わず笑みを漏らすにちがいない。
<オッパイ・シリーズ>と名付けられたこれらの近作は2014年に始まる。最初は具象的に、つまり一対の乳房のオブジェとして制作され、ときにそれが野外に展示される巨大オブジェとなったりする。しかしそれ以降はレリーフとして展開されるのだが、驚くことにここではオッパイそのものが独立し、細胞分裂するかのように増殖をくり返すようになるのだ。
1. | 蜘蛛の砦 | 180×180cm | 特殊粘土、アクリル絵の具、他 |
---|---|---|---|
2. | おっぱいは蜜の味 | 180×180cm | 特殊粘土、アクリル絵の具、他 |
3. | バットウーマン | 80×80cm | 特殊粘土、アクリル絵の具、他 |
4. | ヤモリの夢 | 80×80cm | 特殊粘土、アクリル絵の具、他 |
5. | 幸せなカエル | 80×80cm | 特殊粘土、アクリル絵の具、他 |
6. | Begin the Beguine-1 | 25×25cm | 特殊粘土、アクリル絵の具、他 |
7. | Begin the Beguine-2 | 25×25cm | 特殊粘土、アクリル絵の具、他 |
8. | Begin the Beguine-3 | 30×30cm | 特殊粘土、アクリル絵の具、他 |
9. | Begin the Beguine-4 | 20×40cm | 特殊粘土、アクリル絵の具、他 |
会期:2019年1月18日(金)~2月7日(木) 13時~19時
休廊日:日曜日・月曜日
オープニング・レセプション:1月18日(金)18時~20時
作家在廊日:1月18日・19日・25日・26日、 2月1日・2日
硝子と金工。まったく異なる素材を用いる長野史子さんと渡辺遼さん。どちらの作品も用途があってもどこかオブジェのようで、器とアートの境目を感じさせない作家さんです。
今回の二人展に向けて素敵な新作もご用意くださっています。お二人の魅せてくれる世界が、とても楽しみです。
2018年12月7日(金)~14日(金) 12時~19時
期間中無休 / 最終日のみ17時まで
作家在廊日:渡辺遼8日 / 長野史子 7,8日
白磁に穴を開けたところが透けて見える「蛍手」と呼ばれる技法を用いる新里さんの作品。ストイックなまでにシンプルなフォルムと真っ白な白磁が光を内包しながら放ち、幻想的な世界を作り出します。
近年は海外でも作陶され、今までとは異なる作風のものに挑戦されるなど、国内外で高い評価を得ています。
2018年11月17日(土) 13時~19時
2018年11月18日(日)~22日(木) 12時~19時/会期中無休
作家在廊日:17日(土), 18日(日)
初日は、茶話会のため一般のお客様は13時からのご来店とさせて頂きます。
初期伊万里に強く惹かれ、自分らしい切り取り方で、白磁や絵付の器を作っている浜野さん。日本画出身ならではの技術を用いた繊細な絵付と、今は使われていない「糸切形成」という技法で作られた引き締まった形は、柔らかさと強さの相反する魅力を合わせ持つ。可愛いらしいお姿なのに、きりりと男前な仕事をされる浜野さんそのもののようです。
2018年10月12日(金)~17日(水)
12時~19時/会期中無休
作家在廊日:12日 / 終日, 13日 / 15時迄
何かを感じ取るような繊細なタッチ。そんな躍さんの指先から生み出されるものの力強さに圧倒される。たった一本のラインを選ぶために、捨てられた幾つものライン。
それらが最後の一線に確かな存在感を与える。それを人は気配と呼ぶのだろうか。
寺田美術ならではの作品もございますので、ご高覧いただけると幸いです。
2018年9月7日(金)~12日(水)
12時~19時/会期中無休
*最終日のみ12時~17時まで
作家在廊日:7(金),8(土),9(日),12(水)
今回新しく光を透過しやすい土を使って作陶を試みる吉田さん。シャープだけれど光を包み込むような柔らかさのある作品を造りたいそうです。土物でどこまで光を感じさせることができるのか。5月の陽射しの中、凛とした空気をまといながら優しく光を内包する吉田さんの作品をお楽しみください。
2018年5月18日(金)~24日(木)
12時~19時/会期中無休
*24日のみ12時~17時まで
作家在廊日:18日, 19日
金工、白磁、漆。素材はそれぞれ異なるが、いずれの作品からも筋の通った強いエネルギーを感じる。
三人の個性溢れる作品が並び、どのような空間を作り出すのか。楽しみで仕方ありません。─ 寺田ひとみ
長谷川まみ / 金工
愛知県生まれ
早稲田大学文学部卒業
先代長谷川一望齋春泉に鍛金を師事
東京・名古屋を中心に個展活動を始める
高橋奈己 / 白磁
1997 武蔵野美術大学短期学部専攻科(陶磁コース)卒業
1997→1999年 ファエンツァ国立陶芸美術学校在籍(イタリア)
2016 「第63回日本伝統工芸展」新人賞
「近代工芸と茶の湯」東京国立近代美術館工芸館
2017 「第42回日本陶芸展」茨城県陶芸美術館賞
2018 「第11回現代茶陶展」TOKI大賞
浅野絵莉 / 漆
千葉県生まれ
2010 東京藝術大学美術学部工芸科漆芸専攻卒業
2016 香川県漆芸研究所修了
香川県高松市にて制作
2018年4月20日(金)~28日(土)
12時~19時・最終日のみ17時まで/会期中無休
作家在廊日:長谷川まみ 20,21 / 高橋奈己 20,21,22,28 / 浅野絵莉 20,21,22,28
Reisiaの更紗は、通常ジャワでは使われない「野蚕地」に蝋付けをしています。野蚕地は布の表面に凸凹があるので、チャンティン(蝋付けの道具)で蝋付けをするのがとても難しいのです。本当に難しくて、熟練の職人でさえ、最初は「こんな布に蝋付けは出来ない」と言いました。職人たちの鍛錬の賜、ぜひお手にとってご覧ください。─ 藤井礼子
参加作家:更紗/手描きジャワ更紗Reisia
茶器/田淵太郎・高橋奈己・新里明士・野口悦士・村田匠・寺田美術
帯と合わせる為に素敵な帯場と道明の帯締をご用意していただきました。
2018年3月23日(金)~26日(月)
12時~19時・最終日のみ17時まで/会期中無休
作家在廊日:24(土), 25(日)
初日は16時より軽いお飲み物をお出し致します。
李朝陶や阿蘭陀、ガレナなどの軟陶の古いものをベースとしながらも、中村さんの作品はどこかモダンで清廉さをたたえている。中村さんならではのこだわりが、古いものと新しいものとの垣根を外して、楽しいハーモニーを奏でている。
2018年2月16日(金)~2月21日(水)
12時~19時/会期中無休
作家在廊日:16,17,18日
茶話会:2月17日(土)11:00から1時間ほど
参加費用:4,000円
長野さんの作域はとても広い。
いくつかの技法知識を組み合わせた独自の作り方をされる長野さんには、いつも
はっと驚かされる。強さや優しさ、鋭さや柔らかさ。相対する表情を同時に持つ
ガラスの多面性を操る長野さんに無限の可能性を感じます。
2017年12月9日(土)~15日(金)
12時~19時/会期中無休
作家在廊日:9, 10日
茶話会:12月10日(日)11:00から1時間ほど
参加費用:3,000円
八代さんの作品はとても表情豊かだ。
それは、仕上がりを想像しながら木地から手掛ける一貫した制作方法による。
手間のかかる作業や伝統的な技法を用いながら、
モダンで洗練された作品を作り出す八代さん。
漆は思うようにならない「生き物」で、本来の魅力は
まだまだ先にあると語る彼女から目が離せません。
2017年11月10日(金)~16日(木)
12時~19時/会期中無休
作家在廊日:11, 12日
茶話会:11月11日(土)11:00から1時間ほど
西岡さんの作品に初めて出逢った時のときめきと胸の高鳴りは今でも忘れられない。
私が、今このように陶芸やアートの世界に導かれたのは、その時が始まりかもしれません。
寺田美術に御運びいただいた皆様にすてきな出逢いがありますように。
会期:2017年10月20日(金)~10月29日(日)/23日(月)休廊
12時~19時/最終日のみ16時迄
水面に一粒の水滴が広がる瞬間
そんな一瞬を切り取ったような艸田さんの作品は、ゆらゆらと水に揺れるように優しげだ。
そこまでも見通せる澄みきった艸田ワールドを、羽生野亜さんとのコラボ作品と共にお楽しみください。
会期:2017年9月8日(金)~9月15日(金)
12時~19時/最終日のみ16時迄
作家在廊:8日(金)、9日(土)
白磁というとややもすれば冷たいイメージが先行するところ、田淵さんの作品は、透明釉が窯の中で薪の灰や炎と混ざり合い、器の表面で化学反応が起こり、淡いグレーやピンク、青などの焼きの景色が生み出されています。
これが何とも優しく美しく、妖しいまでの不思議な魅力を醸し出しています。
会期:2017年7月7日(金)~7月15日(土)
10日(月)休廊
12時~19時/最終日のみ17時迄
7日作家在廊 8日茶話会のみ作家出席
作家プロフィール
平松 麻(ひらまつ あさ) 画家
1982年生まれ。
2012年より本格的に制作を始め、展覧会発表を軸に、挿画も手掛ける。
木片やベニヤ板にグァッシュや油絵具で描画し、やすりをかけながら絵肌をつくっている。
http://www.asahiramatsu.com/
会期:2017年6月17日(土)~6月25日(日)
19日(月)休廊
12時~19時/最終日のみ17時迄
作家在廊:17日、18日、21日、24日、25日
平松麻さんを囲んでのオープン二ングレセプションを催します。
お時間が許せば、お立ち寄りいただけると幸いです。
6月17日(金) 17時~20時(作品の販売もいたします)
ただそこにあるだけで美しく、
道具として使われる様も美しい。
それが私の好きなモノたち。
菊池克はそんなモノを造り出す作家のひとりである。
彼は今いろんな垣根を跳び越えて新しい扉を開こうとしている。
会期:5月19日(金)~5月25日(木)
12時~19時迄 会期中 無休
作家在廊:19日、20日
我谷盆や薄茶器、棚、茶箱など佃眞吾の木工作品を150点余展示いたします。作家として独自の美しさを表現する一面。職人としての技術の質の高さから美しさを探求する一面。それらが共存する佃眞吾の全貌をご高覧ください。
2017年1月21日(土)~ 2月3日(金) 12:00 - 19:00
1月25日(水)、31日(火)休み / 最終日のみ17:00まで
佃眞吾在廊日:1月21日(土)、22日(日)
1月22日(日)12:00より佃眞吾さんを囲んだ茶会を開きます
約1時間・定員10名・3,000円
糸、一本一本の織りなす力強さと、光を湛えた丸山さんの着物と帯。アートのような強さがありますが、
その強さは着ているひとを優しく包み込み、個性を引き出してくれます。
上質なジャケットを羽織る。そういった気楽な気持ちで丸山さんの布を羽織ってみてください。
9月28日(水)~ 10月2日(日)
12:00 - 19:00 会期中無休 (最終日は17:00時終了)
丸山正在廊日
9月28日(水)・10月1日(土)・2日(日)
10月1日(土)14:00より丸山正による巻きつけを行います。(約1時間・定員30名)
古陶磁に魅せられ明日香村の穴窯で作陶されている田中茂雄さん。
天然素材にこだわった作品からは素朴な自然のぬくもりが感じられます
2016年6月3日(金)~ 6月8日(水)
12:00 - 19:00 会期中無休
(最終日は17:00時終了)
5日(日)作家在廊 最終日は17時迄
伝統的な技法を守りながら独自の世界観を築き、現代京都を起点に李朝、デルフトそしてガレナへと、研ぎすまされた感性が時空を超え、新しい古典と呼ぶに相応しい茶碗を生み出している中村明久さんの個展を開催します。皆様のご来廊を心よりお待ちしております。
2016年4月15日(金)~ 4月21日(木)
11:00 - 19:00 会期中無休
(最終日は17:00時終了)
15日(金)16日(土)17日(日)作家在廊